書店は地域情報の発信源にもなれる」と話すのは、金高堂書店本店の店長・亥角理絵さん。高知県が推進する「集落活動センター」のPRコーナーを2015年8月の移転オープンから設置している。
 集落活動センターとは、平成の大合併前の旧小学校区や自治会などを単位に、住民が自ら地域課題の解決に取り組む高知県版「地域運営組織」のことだ。2012年開始以来、今では県内8市14町3村、38カ所で立ち上げられている。
 店内のPRコーナーでは、各センターが製作したイベントのチラシや特産品の展示、関連する書籍を配置。例えば梼原町産の韓国風ドレッシングには「リピ買いしてます! 便利で美味しい」と、亥角店長お手製のPOPで販売促進もする。

集落活動センターのPRコーナー。本以外の特産品もレジで購入できる。四万十産の木材を使った展示台は付け足してスペースを広げることが可能だ

 ちなみに展示出品は無料で、販売手数料もない。毎月1回、棚卸しのときに売り上げを確認してセンターごとの口座に振り込まれる。
 また、希望するセンターには店頭スペースも無償貸与。特産品の販売会なども積極的に行なっている。
「この取り組みは集落活動センターの支援というよりは、相乗効果で双方の活性化をねらうもの。書店にとってもメリットがある」と亥角店長。「地域と連携して賑やかな販売促進をしたい」という書店の想いと、「地元特産品のPRの機会が少ない」という集落活動センターの事情が重なった。
 当初は県が窓口となりセンターの商品を納入していたが、今では各センターの近くを回る金高堂の外商部に直接預けるケースも増えた。むらをPRする書店、今後の展開に期待したい。

1955年創業の老舗書店。旧店舗から現在の複合施設に移転して、売り場面積が約1.5倍になった

金高堂書店
〒780-0841  高知県高知市帯屋町2-2 帯屋町チェントロ1階
☎088-822-0161

http://www.kinkohdo.co.jp/

営業時間 10:00〜20:45(定休日なし)

文=農文協中国四国支部 瀬戸啓太郎

コメントは受け付けていません。