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増刊現代農業

SPRING 2010
No. 01


農産物デフレ――適正価格を地域から/地元学でおこす「あと3万円」の仕事



写真=田渕睦深

特集1
農産物デフレ――適正価格を地域から

現場の声:こんな価格ではとてもやっていけない

安売り競争の舞台裏 …瀧井宏臣

地方都市に広がる「食の砂漠」 …岩間信之

安売りしない直売所 みずほの村市場の秘訣

「あなたの野菜、いくらで売りますか」

農場めぐりツアー …おおいまちこ

外食が求める野菜の情報をつかみ、農家手どりを増やす …JA富里市 仲野隆三

「せいきょうの個配」は消費者を変えられるか パルシステムの挑戦

底値買いよりも大切なこと …渡邊美穂

つながる鳴子の米プロ「むすびや」と「おむすび権米衛」


特集2
地元学でおこす「あと3万円」の仕事

枝を生かす、梢を生かす、草も生かす …結城登美雄

雑穀、雑木のように、小さくても多様な仕事を

むらに小さな収入と大きな笑顔をもたらす「村丸ごと博物館」…吉本哲郎

山奥の無人直売所の驚きと喜び

まちなかの空きビルが高齢者から子どもまで人気の複合施設に

お日さまに結果と計算おまかせし ひとつひとつを大事に取り組む

米田雅子さんに聞く 建設業の「あれもこれも」の複業化

C材で晩酌を! 副業型自伐林家のすすめ・実践編 …中嶋健造


インタビュー

浜矩子さん(エコノミスト)「自分さえよければ病」からの脱却

舟山康江さん(農林水産大臣政務官)「元気な地域」とは


連載ほか

農の造形 水俣のイワシ籠 …尾崎たまき

地デジ宣言 …迫田 司

ハマル 山・川・海の「遊び仕事」 …かくまつとむ

表紙のはなし 田渕家のあつまる日。 …田渕睦深

集落ではじめるエネルギー自給の暮らし
らせん水車発電 …高野雅夫

わがまち・むらのゼロ予算事業 長野県根羽村「ふたり日和」 …小木曽秀美

棒術と菜の花田んぼ 長崎県平戸市東荻田区 …岡田真さん

いいからかん片品村だより …桐山三智子

むらのヨメさん不心得帳 …吉井惠璃子

長野の農産物直売所、 生活改善運動に学ぶ中米先住民 …根本和洋

世界の食料・農業インテリジェンス ランドラッシュ …北林寿信

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季刊地域について

いま、政治や経済がいかにゆるごうと、「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」をつくり出そうとするさまざまな実践が各地で行なわれています。本誌は、そうした人びとや地域に学び、地域に生き、地域を担い、地域をつくろうとする人びとのための雑誌です。また本誌は、農村から都市に「農のある暮らし」「自然な暮らし」を呼びかけてきた、「増刊現代農業」が生まれ変わったものです。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」の根底に、「ゆるがぬ農」が必要であることに変わりはありません。なにとぞ本誌のご支援、ご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

編集部


編集後記

農商工連携、六次産業化、業種の壁を越えるなど、これからの地域や農のあり方を表す言葉はさまざまだが、どれも従来の産業論の域を出ない経済用語のようで、何かが欠けていると感じていた。今回、浜矩子さん、舟山康江さん、米田雅子さん、野老真理子さんのお話をお聞きすることができ、それらの用語と概念に欠けているのは「女性と暮らし」の視点ではないかと思った。
「小さな、地域に根ざした極小コミュニティーでの、自己完結的な支え合い(浜さん)「元気な地域は女性が元気」(舟山さん)「地域の人に喜ばれることが一番の成功」(米田さん)「お日さまに結果と計算おまかせし、ひとつひとつを大事に取り組む」(野老さん)
地域の暮らしのなかで女性たちが実現したいこと、悩んでいること、気になることに向かい合い、それ自体を「小さな仕事」とし、その重なりを「複業」としている。これからの地域の再生のために必要なのは、経済重視の「大きな仕事」「単業」の男の視点ではなく、暮らし重視の「小さな仕事」「複業」の女性の視点ではないかと痛感した。[甲斐]

茨城の直売所・みずほの村市場とスーパーの野菜の農家手どり額のちがいを比べてみた(20頁)。ネギに150円を支払ったときの農家手取りは60円もちがう。ではコーヒーではどうだろうか。NPOで活動するNさんから分けてもらった東ティモール産のフェアトレードのドリップコーヒーは10パック790円。ふだん飲んでいるものは10パック200円でおよそ四分の一の値段だ。このNPOは生豆を1?3ドルで買い取っているが、ふつうの業者は一四セント程度だという。なんと20分の1以下だ。適正価格とかなんとかいっても、遠い農家のことにはついつい無関心になる。すべては無理でも食べものの向こうに農家や漁家の姿を見ていたい。人とつながる買物でありたい。そのほうが楽しいし。[阿部]

このたび「増刊現代農業」から誌面を一新しました。大判になり、読みやすくなったのではないかと思っていますが、内容についてはいかがだったでしょうか。忌憚のないご意見をお待ちしております。読者のみなさんとつくる情報コーナー「ゆるくらジャーナル」も始まりました。みなさんからの発信を心よりお待ちしております。[馬場]


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