本誌や『現代農業』などを携えて全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む、全国各地の耳寄りな情報です。

繁忙期の農家の作業をボランティアで手伝う「アグリサポーター養成講座」を始めたのは上尾市。2019年に始まったこの講座には、農家の負担軽減のほか、非農家が農業に触れるきっかけづくりや、新規就農者の発掘という目的もある。
農業の基礎的な知識や技術を学んでもらうため、露地野菜と果樹のコースを設けた。そこに26年からは米づくりコースが加わった。通年で5~10回のプログラムで、講師は農家や農協職員が務める。参加するのは定年退職者や学生などだ。
現在、講座を修了したサポーター35人が、市のマッチングにより21軒の登録農家のもとで援農している。
個人でイネ77aをつくる永島廣忠さんは、74歳になり作業が大変になってきたことからアグリサポーターの受け入れ農家になることにした。乾燥調製などの機械を地域で共同利用する組合の代表を務めており、その作業も手伝ってもらう予定だ。一方、今年始まった米づくりコースで講師を務めることにもなった。
アグリサポーターの中には、ボランティア先の果樹園地を継いで就農した例もある。永島さんも、本気で農業に挑戦したい人がいれば、技術や機械を引き継いでもらいたいと思っているそうだ。
文=編集部
『季刊地域』66号(2026年夏号)「農繁期の助っ人を養成、新規就農者の発掘も」が大人気」より