古川亮太さん(26歳)は長生村でFarm Cafe Gonを営みながら、カフェと直売所で販売する野菜を10aほどつくっています。昨年6月、AaaS(Agriculture as a Service)と名付けた「農業をもっと手軽に体験してもらうためのサービス」を始めました。
野菜畑の一部を充てた、いわばオーナー制の野菜づくり。消費者は季節ごとに、品目と1㎡当たりの料金が載っているリストから栽培したい野菜と面積を決めてオーナーとなります。そして古川さんが、その土づくりから収穫までの管理を請け負うしくみです。
オーナーには、ウネ立てや播種、収穫と、イベントごとにメールで連絡し、好きな時に参加してもらいます。長靴や軍手も用意してあるので、手ぶらで農作業ができるのも魅力。
面積は1㎡からの契約で、人気の高かったダイコンの場合、1㎡で6kgの量が保証されて料金は715円。収穫時に行けない場合は、送料はかかりますが送ってもらうこともできます。
今までに3組が、のべ44㎡の面積で、米も含めて25品目の農業を体験しました。消費者は食べたい野菜をスーパーで買うより安く入手でき、生産者は普通に出荷するよりやや多い収入を作付け前に得られるそうです。
(農文協 辻涼香)