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季刊地域Vol.66(2026夏号)ゆるくらジャーナル

宮城

【宮城から】渡り鳥の飛来地保全に高速道路の管理会社も協力

本誌や『現代農業』などを携えて全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む、全国各地の耳寄りな情報です。

冬になると田んぼにヒシクイが訪れる
冬になると田んぼにヒシクイが訪れる

 ガンやヒシクイなどの渡り鳥の飛来地として有名な大崎市。市内に住む池内俊雄さん(65歳)は30年前に移住して以来、渡り鳥の飛来地としての水田を守りたいと、米をつくり続けています。

 池内さんが耕作する水田は約3ha。殺虫剤や殺菌剤は使いません。とれた米は、ヒシクイという渡り鳥にあやかって「ヒシクイ米」の名前をつけ、鳥の生態を守る活動に理解のあるお客さんに1kg600円で売っています。

 殺虫剤を使わないと、カメムシによる斑点米が課題となります。そこで、この地域では多面的機能支払交付金を使って農道にノシバを植えて雑草を防いでいます。また、高速道路の法面に生えるエノコログサが発生源となりますが、池内さんが事務局を務める「雁の里親友の会」は、高速道路を管理するNEXCO東日本と話し合い、2008年から社員らと共同で法面の草刈りや花壇づくりを続けてきました。その甲斐あって、ほぼ全量1等米がとれているといいます。

 現在も、法面にはサルスベリやアジサイ、ボタンが植えられ、景観形成が進められています。鳥にも人にも負担がかからない農業で水田を維持することが自然を守ることにつながると、池内さんは話してくれました。

文=伊藤(農文協)

『季刊地域』66号(2026年夏号)「渡り鳥の飛来地保全に高速道路の管理会社も協力」より

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