全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む各地の耳寄りな情報です。

吉野ヶ里町松隈地区の多良正裕さん(74歳)は、集落全戸が株主となっている松隈地域づくり株式会社の代表だ。小水力発電所(30kw)を運営して5年。1年間の売電収入800万円のうち100万円を水利権・用水路使用料として地区に支払っており、このお金を活かしたむらづくりが注目を浴びている。
まず行なったのが、各世帯から毎年集める地区負担金の減額だ。1万2000円を8000円に減らした。反対に、地区の共同作業の日当は3500円から7000円に増額し、男女格差も解消。高齢者には「顔を出してくれればいい。あなたが元気でいることが地域のためになる」と、集まりに参加さえすれば同額を支給している。
認知症と運動不足対策を狙って始めたのは「温もりカフェ」。5人以上のグループで申請・活動すると、経費や講師謝礼金を補助する。目下、「男の料理教室」が年4回ほど開かれている。多良さんはここで学んだことを活かして2年前から家族の朝ご飯担当になった。
また、「松隈里山守り隊」は、休耕田や放置竹林に困っている住民のお助け制度だ。住民の負担を減らすため、隊員の日当の半額や燃料代を地区が負担する。
他にも移動支援などにも取り組んでいて、松隈地区には週に1回の頻度で視察が絶えないとのことだった。
文=秋葉悠己(農文協)