2016年7月5日発売 定価926円(税込)


特集 小農の使命 むらに農家を増やすこと


[今号の撮っておき]

命が誕生

 萬田農園の生まれたばかりのアイガモのヒナ。初めて見る世間に驚いた 表情か?

 奥様が長期入院中の萬田先生(p22、59、96)は、現在1人暮らし。だ が、こんな可愛いアイガモを600羽も孵化させて育て、ほかにニワトリ約 80羽、ヤギ5頭と、いっぱいの命に囲まれて生きている。

 大学の退職金を全部つぎ込んで建てたという、巨大な窓と薪ストーブの 素敵なお宅に泊めていただいた。まだ暗い夜明け前から、「萬田黒鶏」が 盛んに啼いた。久しぶりに聞いたコケコッコー。そうか。日本の農村では 最近、ニワトリの声さえあまり聞かれなくなっていたんだと気づいた。

 だが今号の『季刊地域』には、ニワトリやカモや卵の写真や話題があち こちに出てくる。小農とは、トリを飼っている人のことなのかもしれな い、と思ったほどだ。

 小農を減らすことは、「命」と生きる感覚を持つ人を減らすことでもあ る。その点でも、日本をどんどん危うくする。

──編集部