2021年1月5日発売 定価943円(税込)


特集 兼業農家・多業農家が増殖中!


[今号の撮っておき]

ミツバチの心意気

 12月の国会で種苗法改定案が可決、成立した。登録品種の海外流出防止を建前に農家の自家増殖を原則禁止とするもので、今号では二つの記事が異議を唱えている。もちろん、政府・農水省は「海外流出防止」を建前とは言っていない。しかし、農家の自家増殖を禁止して海外流出を防ぐとは「木に竹を接ぐ」類いの理屈で無理がある。法案が衆議院を通過し成立がほぼ確実となった後、大手米卸が米の優良品種を産地に安定供給する代わりに生産物を囲い込むという戦略が報道された。これなどを見ても、農家の自家増殖原則禁止は、国内外の大手企業が近い将来に儲け話を進めるための布石ではないかと思えるのだ。

 立場の違いといえばそれまでだが、世の中にはおかしいと思う事柄がまかり通ることがけっこうある。その力は強大で、異議が焼け石に水と思われることも少なくない。しかしスズメバチに立ち向かう日本ミツバチのように、けっしてあきらめない雑誌でありたいと思う。

 ちなみに写真のスズメバチ、日本ミツバチの堅い守りに阻まれ、この後退散した。

──編集部