2019年1月5日発売 定価926円(税込)


特集 小さいエネルギーで 地域強靭化


[今号の撮っておき]

めでたさも半分!?

 「掃き溜めに鶴」「鶴は千年、亀は万年」といわれるように、ツルは優れたもの、美しいもの、めでたいもののたとえになる。頭が赤いタンチョウヅルはそのシンボルだ。

 写真は北海道浜中町の畑で見かけたもの。取材途中の私は驚いたのだが、ここでは珍しくもなんともないそうだ。

 以前は、周囲の酪農家もみんなエサをやったりしてかわいがった。おかげで一時は絶滅しかけたタンチョウが最近はずいぶん増えた。人にもすっかり慣れて、牛のエサをねらって牛舎にも親子連れで入ってくる。酪農家が与えるコーンサイレージの味を覚えたタンチョウはバンカーサイロのシートを破いたりして、最近は鳥害が問題らしい。

 写真の畑の酪農家はそれでも嫌いにはなれないらしく、今もエサをやり続ける。まわりの仲間も以前は同じことをしていたので文句はいわないそうだ。

 さて、2019年はどんな年になるだろうか。TPP11に日欧EPAと、酪農家にとってはタンチョウ害どころではない不安のタネが待ちかまえる。赤い頭の見えないタンチョウの写真と同じで、めでたさも半分という気分の読者が多いかもしれないが、新年も『季刊地域』は地域に生きるみなさんといっしょに歩んでまいります。

──編集部