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季刊地域Vol.59 (2024秋号)試し読みゆるくらジャーナル

秋田

ワークシェアチームで 田舎でもスキマ時間にテレワーク

現地+自宅からのオンラインで打ち合わせ

 埼玉県から秋田県藤里町に移住した佐々木絵里子さん。2児の母でもあり、ご自身の経験から「育児中の方の孤立感や働きにくさを解消したい」と考え、2022年にワークシェアチーム「わたす研究所」を立ち上げました。

 佐々木さんが個人事業主となり、町役場や町内の協議会等から業務委託を受け、その仕事を研究所のメンバーで分担してこなしていきます。メンバー12人はいずれも女性。役場の契約社員、学校支援員、自営業など、他の仕事をしている人もいます。

 仕事の内容は、藤里町移住サイトのコラム執筆などの情報発信、経理事務、テープ起こしのほか、イベント運営など。佐々木さんからの委託契約のかたちをとり、基本はテレワークです。仕事はメンバー数人ずつのチームで引き受けます。仕事を切り分けて分担することで、子育てや介護をしながら無理なく働けます。また子供の体調不良など不測の事態には、メンバー間でフォローできる態勢にもなっています。

「地方は仕事の選択肢が限られますが、このワークシェチームなら遠方まで働きに出なくても仕事ができる。気軽に副業にも取り組めます。子育てや介護の悩みを忘れられるサードプレイスにもなってほしい」と、佐々木さんは想いを語ってくれました。

(農文協 篠田将汰)

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