本誌や『現代農業』などを携えて全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む、全国各地の耳寄りな情報です。

天栄村で米を約4haつくる小森美明さん(69歳)は、「天栄米」ブランドの知名度を高めようと3年前からおにぎりの移動販売を始めました。品種はゆうだい21で、手押し除草機で雑草を防ぎ、自家製のボカシ肥料で育てています。大粒で甘みが強く、もっちりした食感が特徴で、「米・食味鑑定コンクール」で何度も受賞した自慢の米です。
保健所の許可をとり、おにぎりは自宅でつくっています。店は大工に頼んでキッチンカー風に改装した軽トラ。道の駅の駐車場で毎年秋から春にかけて販売しています。
価格は1個170~220円。キッチンカーが目を引いて、多くの観光客が手に取ってくれるそうです。おにぎりを食べたお客さんがわざわざ戻ってきて、「このお米美味しいですね」ということもあるとか。
気に入ってくれた人には、道の駅で販売している精米の購入を奨めます。価格は5kg5000円。おにぎり購入をきっかけに年間契約で精米を購入するお客さんも20件以上できました。遠方の大阪や静岡のお客さんや、一度に20kg以上購入して友人らと分けるお客さんもいるそうです。小森さんは「特別な日のご褒美として天栄米を食べてもらえたら嬉しい」と話していました。
文=中西(農文協)
『季刊地域』66号(2026年夏号)「渡り鳥の飛来地保全に高速道路の管理会社も協力」より