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試し読み季刊地域Vol.60(2025冬号)ゆるくらジャーナル

岐阜

「ふるさとワーホリ」で関係人口づくり

全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬくらし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む全国各地の耳寄りな情報です。

地元の農家と話す大学生

 2017年にできた一般社団法人ひがし村。岐阜県下呂市金山町東地区で集落営農や廃校活用など地域の活性化に取り組む。21年からは理事の佐々木克哉さんが発起人となり、「ふるさとワーキングホリデー」を受け入れている。

 略してふるさとワーホリとは、都市部の人たちが一定期間(2~4週間)地方に滞在し、働いて収入を得ながら地域住民との交流や、暮らしを体感してもらうという制度。総務省が広報支援しており、全国各地に受け入れ先がある。ひがし村の場合は、下呂市から宿泊費の補助が出るそうだ。

 今までひがし村に来たのは16人で、9割が大学生。2週間の滞在期間のなかで、週休2日・時給950円で1日4~5時間働く。トマト農家の手伝いや川遊びのインストラクター、廃校でのイベント運営などが仕事内容だ。また、動画制作に関心がある学生が、同時期に参加したメンバーをモデルに、滞在の様子をまとめたPR動画をつくったりもしたそうだ。

「地域貢献を実感したい学生が増えているような気がします。『ただ知りたいから』という理由で来る子もいる。田舎がない人に、この制度を通して田舎を知ってもらう効果は大きい」と佐々木さん。

 休日に遊びに来たり、東京・大阪開催の新農業人フェア出店時に手伝いに来てくれたりと、継続的な関係もできている。

2024 ふるさとワーキングホリデー ポータルサイト
日本中のふるさとで地域の仕事をして、リアルに地域のくらしを体験できるふるさとワーキングホリデー。新しい地域を知り、新しい自分を知る。そんな人生にとって貴重な時間と経験を手にしてみませんか?

(農文協 秋葉悠紀)

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