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季刊地域Vol.63(2025秋号)ゆるくらジャーナル

山形

農協の元支所、食堂になっても人が集まる

全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む各地の耳寄りな情報です。

研究会で開発した「たけのこちまき」も食べられる

 鶴岡市の三瀬には地域の女性たちが切り盛りする「あねちゃ食堂・風浦里」があります。地元の野菜やお米、山の幸や海の幸をふんだんに使った料理はたいへん美味しく、多くの人が足を運びます。

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 風浦里のある建物は、3年前まで農協の豊浦支所でした。「支所がそのまま廃屋になるのは寂しい」という話になり、三瀬食文化研究会の有志5人でこの食堂を立ち上げたと話すのは、同会会長の石塚みささん(68歳)。

 一緒に話をうかがった鶴岡市農協女性部部長の石塚公美さん(65歳)も有志の一人で、「支所って人が集まるところにあるでしょ。立地がいいんですよ。農村には『久しぶりだの~』って会えるところが必要なんです」と言います。豊浦支所は食堂へと姿を変えましたが、多くの人が集まる機能は、変わらず引き継がれています。

 三瀬食文化研究会はどんごえ(イタドリ)や孟宗竹の食べ方を伝承・発展させるためにできた組織です。口伝えだけでは本当の伝承にならないと、地域のおばあさん方から、どんごえの塩蔵の仕方やワラビのあく抜きなどを学んできました。

「どんごえはね、銅鍋で煮ないといい色が出ないの。実際につくる姿を見ないとわからない。だからせめて今わかるものだけでも伝承したいねって、みんなで言ってます」とみささん。食堂ではどんごえの天ぷらなども食べられます。

文=櫻井(農文協)

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