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季刊地域Vol.58 (2024夏号)ゆるくらジャーナル

大分

学生たちが始めた仕組み 値札をつけず規格外野菜を売る

「あまいろ商店」というユニークな活動をしている立命館アジア太平洋大学の学生たちに会いました。「食の貧困」と「食品ロス」の課題にアプローチするために、規格外等の理由で市場に出荷できない食材を直売所2軒と農家10人ほどから集めて販売しているのです。野菜の値段はお客さんが決め「お気持ち箱」に入れる仕組みで、気楽に「食」に関心を持ってもらうことから、野菜の価値を考えるきっかけになります。

 古川光さん(25歳)が2019年から始めた活動で、21年にはクラウドファンディングで資金を集め、別府駅の近くに常設店をオープン。毎週土曜日に、11人のスタッフを中心に当番制で運営しています。24年1月の集計によると、活動を通じて約7tのフードロスを防ぎました。

(農文協 杉野沙歩)

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