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季刊地域Vol.58 (2024夏号)ゆるくらジャーナル

神奈川

シニア市民グループ ミカン園1haを担う

 小田原市のシニアネットワークおだわら&あしがら(代表・安藤和幸)は、市川公雄さん(72歳)と高校の同級生を中心にできた団体で、9年前から「みかん農園プロジェクト」に取り組んでいる。

 きっかけは、早期退職してミカンの専業農家を継いだ同級生からのSOSだった。地元の耕作放棄地の再生を手伝ってほしいというのだ。市川さんが銀行員時代の仲間や同級生に声をかけたところ、 農業未経験者ばかりが集まり2016年1月からスタートした。

 ジャングル化した農地を開墾し、新たにミカンの苗木を植えた。苗木代や開墾の費用は耕作放棄地再生を支援する県の補助金や市の市民活動応援補助金で賄った。開墾した畑20aには月に一度30~40人が集まり作業している。

 2017年からは後継者のいないミカン園の管理も引き受けることになった。現在では、合わせて約1haのミカン園をシニア市民グループが担っている。

 収穫物は直売所のほか地元のお菓子屋に販売。売り上げは時給700~800円で参加者に分配する。また、関東学院大学の二宮ゼミと考案した「みかん米粉どら焼き」の販売が22年から地元の和菓子屋で始まった。

 青空の下、仲間と農作業をして収穫の喜びを共に味わう。ミカン畑は、シニア世代の楽しい居場所にもなっているそうだ。

シニアグループの皆さん

(農文協 細田実生)

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