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季刊地域Vol.56 (2024冬号)ゆるくらジャーナル

栃木

父ちゃんに情報を独占させない ニラ農家女性勉強会 

 メーカー3社を集めて、収穫時の中腰姿勢をラクにするアシストスーツを使い比べる。こんなユニークな活動をする女性グループが 上三川町(かみのかわまち)にあります。坂本典子さん(60 歳)が中心となって立ち上げた「にら女性勉強会」です。

 2018年に発足し、メンバーは30~60代の14人。会の目的は、女性が農業経営者の立場に立つための、風通しのいい情報共有やコミュニケーションの場をつくることです。

 坂本さんは「栃木の農家の父ちゃんは、部会で出た情報を自分の内に秘めてしまう。細かい作業は女性がやっているのに、農業技術や経営の情報が入ってこないからわからない」と感じたとか。女性が農業経営に参加するための仕組みをつくりたかったと言います。

 年に4回の勉強会で学んだことの一つがアシストスーツ。他には農薬の使い方やニラを袋詰めするときの上手な脱気の仕方、ハウスのビニール多年張りやウォーターカーテン導入によるCO2削減なども勉強しているそうです。実践的な組織を目指して、互いの圃場見学や、情報・疑問の交換も。女性だけだと知らないことを聞きやすいそうです。

 母ちゃんならではの感性を生かして、もっといろいろなことをできるようになりたいと話す坂本さん。活動6年目、まだまだ伸びしろがありそうです。

(農文協 三浦 大弥)

アシストスーツの体験
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