全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む各地の耳寄りな情報です。

庄内町槇島集落で盛んにつくられていた「槇島ほうき」。昔は冬の農家の仕事として、現金収入になっていました。
15年ほど前、地域おこし協力隊の赴任をきっかけにそれが復活。隊員の定住には至らなかったものの、宣伝方法や商品づくりをその時学んだことが今に生きていると話すのは、「槇島ほうき手作りの会」会長の日下部市雄さん(80歳)です。日下部さんが10aの畑で原料となるホウキモロコシ(ホウキキビ)を栽培・乾燥調製し、会員8人が分担してホウキをつくります。
昔のホウキは、糸が黒一色でしたが、藍染めなどでカラフルになった糸を使い、柄には牛革などでオリジナルタグをつけています。もともと槇島のホウキモロコシは穂先が赤いのが特徴で、それを活かしてインテリアにもなるように工夫しています。
高価なものは1万5000円もしますが、土産品として地位を確立しました。去年はすべて売り切り50万円を売り上げました。
また、観光協会を通して「槇島ほうき応援隊」を募集しており、毎年20~30人が参加します。ホウキモロコシの定植や刈り取りを手伝うと、ミニホウキづくりを2000円(本来は6000円)で体験できます。
「昔、自分は、お袋がホウキで稼いだお金でエンピツや消しゴムを買ってもらったから勉強できた。その恩返しのためにも活動を続けたい」と日下部さんは言います。
文=中澤(農文協)