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季刊地域Vol.57 (2024春号)ゆるくらジャーナル

広島

牧場で農業体験 子供たちに面白さを伝えたい

 三次市で旦那さんと二人、4歳と2歳のお子さんの子育てをしながら和牛繁殖農家を営む橋本葵さん(30歳)。農業の面白さを小さな子供たちに伝えたいと、牧場体験を始めました。

 第1回は、大人5人子ども8人の親子が参加。広々した農地に隠されたシカの角探しのほか、牛のエサ・ミルクやりを体験し、生まれた子牛に名前をつけました。おやつの時間には、牧場内の加工所でつきたてのおもちをいろいろな味で食べ比べです。

 橋本さんは牛に、トウモロコシ入り配合飼料と牧草を与えながら「牛は草食動物といってご飯は草なんだけど、和牛は脂が乗ったほうが美味しいということで、トウモロコシなどは『おやつ』として与えます」と説明。参加者はそれを興味深く聞き入っていました。

 橋本さんと同い年の子供を持つ参加者の女性は「子供のときにおばあちゃんの畑で感じた土や風の匂い、もぎたてのトマトやイチジクの美味しさは、今でもいい思い出として残っている。自分は畑はやれていないけど、子供たちに体験させたい。農業は知らないことばかりなので楽しい」とのこと。

 こんな農業体験を季節ごとに提供できたら、と考えている橋本さん。同世代の消費者にもっと農業の世界に触れてもらいたいと、映画『百姓の百の声』(農文協が制作協力)の自主上映もしました。

(農文協 原田 順子)

ミルクやり体験
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