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季刊地域Vol.59 (2024秋号)試し読み

千葉

寒い木造住宅をなんとかしたい!「プチ断熱」やってみた

古い木造住宅の我が家。窓が大きいぶん毎年冬の寒さがこたえます。そこで、『季刊地域』2024年秋59号の「古民家でも快適に暮らせる断熱DIY」を参考に、わが家を「プチ断熱」してみました。

文・写真 = 農文協職員(千葉県在住)

中空ポリカの代わりに百均のPPシート

一般に、部屋の中の熱の約半分は窓から逃げている

古い木造住宅で、大きな窓の断熱はプロにやってもらいましたが、玄関、トイレの小窓は、これまで梱包材のプチプチを貼ったりしていました。しかし記事にもあるとおり、耐久性がなく見た目もあまりよくない。それに、開閉に難があります。

プチ断熱から始めよう! 古民家でも快適に暮らせる断熱DIY
プチ断熱から始めよう! 古民家でも快適に暮らせる断熱DIY:概要:『季刊地域』2024年秋号(No.59) 74ページ〜79ページルーラル電子図書館

なるほど「中空ポリカーボネート(通称ポリカ)」で内窓をつくればいいわけですね!
ただしポリカも高いので、百均で買ったPP(ポリプロピレン)シート(39cm×55cm)を両面テープで貼り合わせて薄い空気層をつくりました。また、窓枠にはめ込むだけでなく、電気の配線カバーを溝レールにして開閉できるようにしました。

下の写真はトイレの断熱内窓。プチプチを貼っていた時の両面テープが取り切れていませんが、効果は抜群。ホント、全然違う。まぁ、居間と違って、何時間も過ごす所じゃないですけどね。

PPシートどうしは、シートの縁を白い両面テープで貼り合わせた

配線カバーをレールと取っ手に利用

窓の縁の白く見えているところは、2枚のシートを貼り合わせるための両面テープです。
シートを2枚貼り合わせるとそれなりに強度があって、枠はなし。そのまま配線カバーのレールを滑らせます。

左右に引くための取っ手は配線カバーの残りを利用しました。

玄関用は長辺方向を配線カバーで強化

玄関用。レールや補強に使った配線カバーも白で統一

玄関の窓はやや大きめなので、長い縦方向を強化しました。はめてから強度不足がわかったので、外側から配線カバーを長く貼っています。これも取っ手代わりになって一石二鳥でした。

玄関とトイレを合わせても、材料はPPシート10枚と両面テープ、配線カバーで2000円もかかってないかな。

カミさんに思いのほか喜ばれたのがなによりでした。

断熱内窓のつくり方(玄関用)
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農文協 編
特集:農の風景のために汗をかく / 断熱DIYで古民家を快適に
農文協 編
手づくり防災術とは、国や公共のインフラ(公助)に頼りすぎず、自給の力(自助)や地域の力(共助)で自然災害に備える工夫のこと。自然に逆らうのではなく、自然の力を生かしたり、回復させたりしながら災害を小さくする知恵や技が農村にはある。オフグリッドソーラーやロケットコンロによる小さいエネルギー自給や、スコップと草刈り鎌を使い空気と水の流れを回復させる「大地の再生」、水田の貯水機能を活かした「田んぼダム」、早期避難のための手づくり防災マップなど、土砂災害や豪雨災害、地震から地域を守る40のアイデアを収録。
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