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季刊地域No.62(2025夏号)ゆるくらジャーナル

広島

小豆で遊休農地対策「レモンあずき」もできた

全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む各地の耳寄りな情報です。

レモンあずき。15gの小袋四つ入りで734円

 近年はレモン産地として知られる広島県、江戸時代は小豆の産地でした。最近、地場産小豆の復活プロジェクトが立ち上がったとJA広島市の和田信幸さん(69歳)からお聞きしました。

 JA広島市の管内では2020年から小豆を栽培しているのですが、加工業者にとっては北海道産の2倍の価格になってしまい、当初は予定の10分の1しか売れませんでした。

 そこでまずは地元の人に広めようとJAの直売所で小袋(300g)を580円で販売。小売りでこの価格なら北海道産との価格差はほとんどありません。

 また、23年からは高陽町商工会がフードコーディネーターを呼んで商品開発セミナーを開催。商品に地場産という物語性がつくと、材料にこだわるお菓子屋さんなどからの需要が生まれてきました。

 県産レモンの加工品を販売してきた村西真理さん(70歳)は「レモンあずき」を考案。レモン果汁で炊いた小豆をローストして、レモンピールを細かく切って合わせたものです。爽やかな味わいで、ワインにも合うのではとのこと。今年の5月から広島市のアンテナショップで販売を始めています。

 現在、JA広島市内で4軒の農家が2haほど栽培。「小豆は高齢者でもつくりやすいですし、遊休農地対策につなげたいですね」と和田さん。6月には生産者向けの講習会も開催しました。

文=原田順子(農文協)

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農文協 編
特集:有機農業 点を面にする
尾崎正利 著
いまどきの農産加工は「自分らしさの表現手段」という著者。それだけに「安全安心」はしっかり基礎にすえたいとも。だから前半冒頭は包装法と容器の話。ポイントは水と酸素とpHの調整。素材の水を追い出すのが加工品。ついで素材の見極め方、不可欠の温度計・糖度計・pH計、一次加工品をいかす、加工機器の選択とつきあい方、ラベルと表示、運賃対策、加工所建設。後半は素材感を打ち出す加工品として、ジャム、ドレッシング、惣菜、漬物、ジュースの製法を具体的に紹介。加工所経営者で、加工コンサル、講演もこなす実践的な決定版。
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