全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む各地の耳寄りな情報です。

萩市にある佐々並地区では、この5年間で10世帯37人もの移住者を呼び込んでいます。
その核となっているのが、「ささラブ応援隊」です。小学校、保護者、地域、行政の「四輪駆動」で移住・定住を支援しています。
隊が発足したのは2020年。全校児童16人だった佐々並小学校の保護者会に対して「5年後には新入児童がいなくなる」と伝えられたことがきっかけでした。保育園の園児数から予測された数字で、学校を残すには子育て世帯の移住が必要。それにはまず住む場所がいると、小学校近くの空き家をよく知る住民や、空き家バンクを運営する行政に協力を呼びかけ、巻き込んでいきました。
隊の主な活動は、小学校と空き家の見学会を開催することです。昨年は4家族15人が佐々並地区を訪れました。見学に来た家族には、地元有志からの野菜や米のお土産があるという太っ腹ぶり。実際に移住した子育て世帯には、集落営農組織から米1俵を贈呈し、地域一丸となって歓迎するそうです。
今では、小学校の児童13人のうち11人が移住してきた子供になりました。「同じ顔ぶれだった地区に、新しい人、新しい意見が入ってくるのはいいこと」と隊長の廣田雅央さん(44歳)。移住者のアイデアで、見学会へのオンライン参加も始まっています。
文=川島(農文協)