ホーム / 試し読み / 季刊地域Vol.56 (2024冬号) / モミガラボイラーを使う企業がくん炭を農家に提供
季刊地域Vol.56 (2024冬号)ゆるくらジャーナル

岩手

モミガラボイラーを使う企業がくん炭を農家に提供

 盛岡市にある東日本機電開発株式会社は、地域の農家を支える様々な活動をしています。その一つが自社で商品としても扱うモミガラボイラーを利用した貢献です。地域の水稲農家が処理に困っていたモミガラを無償で引き取り、モミガラボイラーによる自社の床暖房(工場・事務所)に使用しています。

 以前はすべて灯油を使っていましたが、一部をモミガラボイラーに切り替えることで、灯油代金を5カ月分の約38万円節約できたそうです。それに伴ってCO2排出量も12t以上削減できたとのこと。

  10月から4月までの暖房期間、燃料に使われるモミガラは約8tです。ボイラーに一度火を入れると、供給機から自動で燃焼室に送られて燃え続けます。燃焼後はくん炭になってフレコンバッグに排出され、一日に260~350Lもたまるそうです。

 私が素晴らしいと思ったのは、このモミガラくん炭を、農家へ無償配達している点です。環境分野の研究・開発をする同社の環境事業部が掲げるスローガンは「健土・健食・健民」。岩手の土をよくしていこうという考えのもと、農家に還元しているそうです。

 なお、くん炭に加えススが融雪剤にもなるので、廃棄物はほとんどゼロだといいます。

(農文協 橋本 和徳)

この記事をシェア
タイトルとURLをコピーしました