ホーム / 試し読み / 季刊地域vol.65(2026春号) / 発泡スチロールで田んぼサップ
季刊地域vol.65(2026春号)ゆるくらジャーナル

秋田

発泡スチロールで田んぼサップ

本誌や『現代農業』などを携えて全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む、全国各地の耳寄りな情報です。

ゆるくら
田んぼでサップを楽しむ

 「田んぼでサップ」は『季刊地域』63号でも紹介しましたが、農家民宿を営むみなかみ町の林信一郎さん(74歳)も、一面が放棄地の棚田を再生したくて、2022年から「田んぼサップ」を始めました。

 サップとはボードの上に立ち、パドルを漕いで水上を進むアクティビティ。一般的には海や川で遊びますが、林さんは2.5aの田んぼに30~40cmと深めに水を張っています。

 再生したのは30年来の放棄地。生い茂った木を伐根するところから始め、水の確保にも一苦労。川からの取水口が壊れていたのを、娘婿と孫を連れてコツコツ直しました。

 「サップ専用のボードってけっこう高いんだよ」と林さん。知人にもらった縦180cm×横90cmもある大きな発泡スチロールがボード代わりで、合板を貼り付けて強度を上げています。パドルは竹の棒で十分。子供・大人関係なく楽しめる民宿の体験メニューになりました。

 誰も米をつくらなくなっていた棚田ですが「サップしかやってない田んぼの下なら水がきれいでいい」と地元の30代女性が有機米づくりを始めました。

 「サップを楽しみに来た人の中からも、米をつくりたいって人が出てきたらいいよね」と林さんは期待しています。

田んぼでサップを楽しむ

文=西口(農文協)

この記事をシェア
タイトルとURLをコピーしました