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季刊地域vol.64(2026冬号)ゆるくらジャーナル

神奈川

パン屋が耕作放棄地で小麦をつくる「南足柄小麦塾」

全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む全国各地の耳寄りな情報です。

みんなで播種作業

「南足柄小麦塾」が結成されたのは2018年。小田原市でパン屋を営む宮下純一さんが、県内の伊勢原市で地元産小麦を使ったパンづくりを進める「湘南小麦プロジェクト」に参加して、小麦栽培を体験したことがきっかけだったそうです。

 宮下さんは、地元で農業研修を受けた後、自ら南足柄市内の耕作放棄地を借り、手押しの播種器や収穫用バインダー、トラクタなど栽培に必要な機械も買い揃えました。そして「パン屋を集めて小麦畑をつくろう」と近隣のパン屋仲間に呼びかけ、イチから小麦栽培を始めました。

 現在は4軒のパン屋が中心となり、約80aの畑で、農林61号やゆめかおり、スペルト小麦など数種類の小麦とライムギをつくっています。収穫した麦は、伊勢原市の製粉業者に精麦・製粉を委託し、できた粉でそれぞれパンを焼いています。

 日頃の作業には、主力メンバー以外の地元のパン屋や市民も参加します。その日の昼食はもちろんパン。畑でみんなで食べます。

 農薬も除草剤も使わずに栽培しているため、雑草防除が課題で、中耕除草など対策を重ねているそうです。

文=江崎(農文協)

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