全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬくらし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む全国各地の耳寄りな情報です。

南部町の学校給食食材供給連絡協議会は、給食に使う地元食材について毎月の定例会で打ち合わせをします。町立天萬図書館の岩佐優美さんはそこに顔を出し、農業に関する本を紹介するブックトークの時間を設けてもらっています。
定例会の終わりに約10分、季節に合わせた農園芸書を5冊ほど持って参加します。会には10人前後の農家が参加。井原豊さんの『野菜のビックリ教室』(1986年発行)を紹介した時は「この本絶版で頑張って探したんだけど、図書館にあったのね」と驚く人がいました。古い本という理由だけで処分するのはやめようと思った、と岩佐さん。また月刊誌『現代農業』が好評で「時期に合った話と全国の農家の知恵が詰まっていて、カラーで見やすい」とのこと。
天萬図書館は役場庁舎1階にあり、その上の階には産業課や農業委員会事務局などがあります。定例会のブックトークで、2階に来る農家や産業課の職員に図書館をもっと利用してもらえるようにならないか、と考えたそうです。
今のところ、本の利用数が目に見えて増えたわけではありません。でも、焼き肉のタレがカメムシ退治に効果的という記事を紹介した次の会で「イネにつくカメムシが本当にいなくなった」と農家から報告があったと、嬉しそうに話してくれました。

イネのカメムシ対策 焼き肉のタレ7500倍で寄ってこない - 現代農業WEB
北海道・松田清隆 近年はカメムシが異常発生することもあり、それらの吸汁による斑点米(吸汁した跡が残った米)は、
(農文協 原田 順子)