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季刊地域vol.65(2026春号)ゆるくらジャーナル

鹿児島

まずはタマネギづくりから 自給畑に非農家を巻き込む

本誌や『現代農業』などを携えて全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む、全国各地の耳寄りな情報です。

非農家を巻き込む

 曽於(そお)市で米やマカ(ペルー原産の健康野菜)を栽培する馬庭竜也さん(62歳)は4年前、当時働いていた職場の同僚に声をかけ、自身の自給畑の一区画で一緒にタマネギを育て始めました。グループ名はずばり「タマネギクラブ」。土に触れたことのない人が集まり、10人が活動しています。

 栽培の手間の少なさでタマネギを選びましたが、料理をする人からは「タマネギならいくらあっても困らない」と好評です。

 馬庭さんがマルチを張ったウネに、1人50~200本の苗を植えます。唯一、手間のかかる除草は、収穫までそれぞれが責任をもって行ないます。日々の生育の様子は動画に撮ってメンバーと共有しているそうです。

 それにしても、定植後の作業はたいしてありません。そこで畑に来るきっかけづくりに、5aある自給畑の除草などを手伝ってもらい、謝礼として畑の野菜を持ち帰ってもらっています。

 馬庭さんはなぜクラブを立ち上げたのでしょうか。「農業をやっていない人でも、農の世界に一歩足を踏み入れたい人は思ったより多い。農家である以上、そんな人たちの力になりたい」。最近メンバーの中から、アルバイトで馬庭さんの本業のマカ畑を手伝う方も出てきました。

 自給畑で栽培の楽しさと大変さがわかれば、野菜の値段が安すぎることに疑問を持つ人も増えるだろうとも考えているそうです。

文=橋本(農文協)

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