全国をまわる農文協職員が集めた元気な活動の数々をご紹介します。「ゆるがぬくらし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む全国各地の耳寄りな情報です。

食と農や自然に思い入れのある長谷美智代さん(61歳)。浜松市の合同会社MiMoチルコロの代表であり、同社が運営する「はぐみな保育園」の園長だ。0~5歳児70人ほどを預かる。子供たちは、卒園時までに土鍋でご飯が炊け、出汁をとって野菜たっぷりの味噌汁をつくれるようになるのが目標だ。
2歳児の部屋には、大人の膝下くらいの炊事場があった。大人と一緒に、タマネギの皮を剝いたり、先の丸い包丁を使ったりして給食づくりのお手伝いをする。じつは、2~5歳児それぞれの部屋に体の大きさに合わせた炊事場が設けられ、自分たちが食べるものを自分たちでつくるのだ。
毎月1回、家族も参加できる伝統食をつくる会が催される。2月は地元の農家から有機栽培の大豆を仕入れて味噌づくり。0歳児も豆をつぶしてお手伝いしていた。
(農文協 小篠健太郎)