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連載むらの草刈りにはコツがある

三重

道と川の草を刈っているのは誰だ|むらの草刈りにはコツがある vol.3

草刈りが必要となる道路や川の管理者はさまざま。誰がどこの草刈りを担っているかは知っておきたい。
三重県松阪市をモデルに整理してみた。

『季刊地域』2015年春号(No.21)「道と川の草を刈っているのは誰だ」より

むらが行政から受託する場合が増えている

 道路(私道以外)や川は公共のものだが、行政が税金を使って業者に草刈りを委託する場所もあるし、地域の人たちが自主的にやる所もある。どこで線引きをするかは一律ではないようだ。交通の要所や幹線は行政が、昔から地域の人がやっている生活道路や支流沿いはそのまま地域が無償でやることが多い。

道路と川の管理者
道路と川の管理者

 近年は住宅付近の道路や川を中心に、行政が業者の代わりに地域の自治会などにお願いするというパターンが増えている。ボランティア、もしくは作業料が出る場合もあり、結果的に草刈り代が集落の新たな財源となる。行政の経費節減にもつながっている。

おカネが出る・出ない問題をどう思う?

 地域の人が草刈りするとき、昔からの共同作業としてやる場合もあるし、行政から作業賃が出る場合もある。おカネが出たり出なかったりは「不公平」!? 松阪市柚原町の大石さんに改めて聞いてみた。

 柚原町は県道の草刈りではおカネをもらいますが、毎月当番でやる市道や公民館周りの作業ではとくにもらっていません。一級河川の柚原川も、夏にみんなで掃除するけどこれも無償。災害で道が崩れたり橋が壊れたときは行政に言って直してもらいますけど。まあボランティアですわ。身近なことは昔から自分らでやっているから疑問ももたず続けているわけですが。「やってあげてる」というより「自分のところだからやるのが当たり前」という感覚。結局そのほうが生活しやすいのです。

地図
道路と川の管理者

 県道の草刈りは「みんなの店」を守るという切実な目的のため。それにもともと外の業者がやっていた。どうせならおカネはむらに落ちるほうがええ。ただしおカネが入ればなんぼでもできるわけやない。うちの場合はむらだけじゃ人員が足らないから、そのおカネで人も呼んどるわけです。

 いま地区の住民協議会で問題なのが、近くの集落の市道の草刈り。自主的にやっていたが過疎化でままならなくなってきた。それやったら市に「やってほしい」と要求してもいいんじゃないかと思う。もしくは地区全体でどう連携できるか、です。


(このWeb記事は、『季刊地域』2015年春号(No.21)の巻頭特集「草刈りを担うのは誰だ」に掲載されているの記事の一つです。以下、ルーラル電子図書館からすべてご覧いただけます。

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Web連載(全4回) むらの草刈りにはコツがある

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