「ハタケアカデミー」という社会人向けの週末農業学校を高崎市で開いてきた農家の深見航平さん(36歳)。2023年10月からは、地元のプロサッカーチーム「ザスパクサツ群馬」と共同で、「ザスパファーム」を運営しています。
深見さんによると、ザスパファームのイチ押しポイントは、選手とクラブチーム、サポーター、農家が相談し、 60aの畑の野菜の作付けや参加して欲しい選手のリクエストなど、今後の方針を皆で決められること。
農園には、そうして選ばれた6人の選手が関わっています。サポーターにとっては、選手と間近に交流できる貴重な機会です。参加費を払えば、サポーターの家族や友人も加わることができるので、多くの子供たちも農園にやって来ます。
現在、20組のサポーターが参加。播種や収穫のときだけでなく、いつでも農作業ができます。深見さんと4人のスタッフが主に管理しますが、選手が練習後に手伝いに来ることもあるそうです。
収穫した野菜の余剰分は「ザスパ農園野菜」として販売中。試合のときには他のサポーターのみなさんに人気だったとのこと。
選手やサポーターが農業に興味を持つきっかけにもなり、野菜を手に取ることで地元のサッカーチームを知るきっかけにもなるといいます。
(農文協 辻 涼香)