このコーナーは、「ゆるがぬ暮らし」「ゆるがぬ地域」づくりに取り組む、全国各地の耳寄りな情報です。webではその中の情報ターミナルから“ちょっとだけ”公開します。

楽しかった~ TPP参加阻止の銀座デモ

武田典之

東京から

 4月25日の夜、東京の日比谷野外音楽堂で行なわれた「STOP TPP!! 1万人キャンドル集会」に農文協の有志20名とともに参加しました。

 会場には老若男女約5000人が集結。農家、漁師、医療関係者、研究者などのスピーチで「TPP反対!」の気勢を上げたあとは、キャンドルを手に、夜の銀座に繰り出してデモ行進です。

 私たちは、バンド演奏つきの一番にぎやかな隊列に加わりました。掛け声で先導するのは若い女性。「は~ないちもんめ」のような感じで「TPPは、い~らない!」「日本のコメが、ほ~しい!」と軽快にコール&レスポンス。

 なにしろ明るいのです。通行人が笑いながら手を振ってくれます。ホステスが歓声を上げながら写メを撮ってくれます。最初こそおっかなびっくりでしたが、旗を振ったり、パペット※を口パクさせたり、思い思いのスタイルで参加するうちに恥ずかしさもいつしか消えていきます。田舎の祭りによくある仮装行列のノリに近いと思えばよいのかもしれません。

 いま世界中でデモが立ち上がり、人々が声を上げ始めています。日本だって民主主義の国。幾重にも声を重ねていけば、TPP参加阻止のうねりはまだまだ大きくできるはず。銀座に瞬くネオンの下、キャンドルの炎に小さな希望を見た気がしました。

※パペット=手で操る人形。DVD『知ってますか? TPPの大まちがい』(農文協刊)で登場。

カボスの風味を最大に引き出す
「通」な搾り方を教えます

林倉一郎

大分から

 大分県はカボスの一大産地。全国の97%の生産量を誇ります。

 私がお世話になっている農家の家に招かれたときのことです。料理にはもちろんカボスもついてきたので刺身やエビフライなどに搾っていただいていました。すると、「あんた、それじゃあもったいないのよ」とお母さんに注意されました。どうもカボスの切り口を下にして搾ることが問題のようです。

 津久見市のカボス農家・中野新一さんによると、カボスの香り成分は実ではなく皮に多く含まれているとのこと。私のように果肉を下に向けて搾っていたのでは、果汁が皮の断面を伝わらず香りが移りにくい。果肉を上にしてギュッと握るのが「通」の搾り方で、果汁が切った皮面を伝わって香りもよく移るのだそうです。

 さらに応用編。カボスを包丁で切る際、真っ二つに切り分けるのではなく、途中で刃を止め、切り込みで留めておきます。切り込みを上にして、両手でギュッと搾れば、タネがこぼれる心配もありません。使い切れなかったときは、そのままラップでくるんで冷蔵庫へどうぞ。

耕作放棄地対策に
歩行型草刈り機を無償レンタル

編集部

長野から

 耕作放棄地対策というと資金面で支援する事業は多いが、作業そのものを後押しする農機レンタル事業は珍しく、注目されています。

 長野県安曇野市では「安曇野市農業再生協議会」が取り組み主体となり、2009年から歩行型草刈り機を導入。いつでも気軽に使えるようにと、市内3地区のJA営農センターに農機を配置して、耕作放棄地解消用に無償で貸し出しを行なっています。

「数年放置していた農地の草刈りもこの機会にやろうや」と、兼業農家や中山間地域の営農集団は作業効率も上がり大助かりです。

 機械は毎時最大35アールの草刈りが可能な「自走式」で、市販の耕耘機のように扱いやすく、軽トラックで運搬できるのも人気の秘訣。すぐそばには積み下ろしに便利なハシゴも完備してあります。

 利用者は使い終えたら燃料を満タンにして返せばOK。3台の機械を導入後、延べ31ヘクタールの耕作放棄地で利用されました。

 2012年度からはさらに利用率を高めるため、耕作放棄地が生まれるのを未然に防ぐ場合も貸し出しの対象としていくそうです。

安曇野市役所 農政課集落支援係 電話0263-77-3111

食育ソムリエに聞きました!
ニンジンの「カラフルもち」

原田順子

愛知から

 農産物直売所で買い物をする楽しみのひとつが、生産者や売り子さんとの何気ない会話です。

 JAあいち中央では2011年から、管内12カ所の産直センターすべてに職員から選出する「食育ソムリエ」を配置。毎月第3土曜日は、全センターで「JA・産直市・食育の日」を開催しています。なかでも人気なのが、気さくなソムリエさんたちが、旬の野菜の食べ方をいろいろとアドバイスしてくれることです。

 そんななか、産直センター高浜(高浜市)のソムリエ・岩月美津子さんに、残ったニンジンがおいしいおやつになる「カラフルもち」のつくり方を教えてもらいました。

 つくり方は簡単。すり下ろしたニンジン100gと米粉50gをボウルに入れてよく練りあわせます。濡らした手のひらで一口大に薄くのばしたら、ゴマ油を薄くひいたフライパンで焦げ目が付くまでフタをして焼く。途中、黒ゴマをパラパラのせて両面を焼きあげれば完成です。みなさんもぜひお試しください。

JAあいち中央 産直振興部産直課 電話0566-73-9311

農家・小学校・商工会をつなぐ
ひまわりプロジェクト

横山宗和

大分から

 自然エネルギーが注目されるなか、ここ国東市国東町浜崎地区にはとってもエコな会社があります。その名も「くにさきエコシステム」。

 10年ほど前から、ゴミ収集の際に廃てんぷら油を回収し、バイオディーゼル燃料にして事業車両で活用していましたが、2008年からは農の分野にも飛び出して「くにさきひまわりプロジェクト」が始まりました。

 具体的には、3ヘクタールの休耕田にヒマワリを植え、燃料用の油を搾ったり、裏作に小麦を播いて、地元の小学校と流しうどんをしたり、ヒマワリの巨大迷路をつくって「ひまわり祭り」も開催するなど、積極的に活動しています。

 そして、その輪はさらに広がっています。同市の中田地区で廃油石けんづくりや川の生物調査など、環境美化活動に取り組む「姫椿の会」との連携もそのひとつ。

 代表の参法子さんは、地区全戸にヒマワリのタネを配布。咲いたヒマワリのタネは、くにさきエコシステムが回収・搾油し、「なかだ産ひまわり油」として再び各戸に配られるのです。年間予算は20万円でも、その効果は絶大です。

くにさきエコシステム株式会社 電話0978-89-5700

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